Microsoft の最新OS、Windows Vista がいよいよ発売になりました。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/computer/next_generation_windows/
ニュースでは、徹夜組?も出たという報道もありましたが、一部マニアの行動でしょう。
今回の発売で一番ホッとしているのは、PCメーカー各社とソフトウェアベンダーでしょう。
この時期に新OSが発売されることが事前にアナウンスされていたので、消費者としてはどうしても買い控えという心理状況になりますからね。
さて、このVista ですが、新たにパソコンを購入しようとするとOSを一つ前のXPにするという選択肢が出てきます。
家庭で使うPCで単独で利用するのであれば、Vista を選ぶことにあまり気にすることはないでしょう。むしろ、今後のサポートのことを考えれば主流はVista になってゆく訳ですから長く使うつもりであればVista を選んだ方がよいでしょう。
ただし、仕事で使うことを考えているのであればちょっと事情が変わってきます。
今まで利用していたものとの「互換性」に注意が必要です。
この互換性、あるいは動作保証といってもよいのですが、これが確認できないことには、OSは新しくなったが何もできないという事態に陥る可能性もあるのです。
特に気をつけるべきは、「プリンタ」と「アプリケーション」です。
プリンタで印刷するためには、ドライバと呼ばれる機器メーカーが提供するソフトウェアが必要ですが、Vista対応版の確認や提供が遅れているケースがあります。古い機種になればそもそもサポートされないということもあります。。
プリンタの場合には、コピーと一体の複合機などが利用されていることも多いのですが、この複合機は利用期間が長くなるため本体が古くVistaではサポートされない可能性もかなりあるでしょう。
また、Vista では表示系にも大きな変更が加わっているので、画像編集系のソフトウェアを利用している場合にも確認・注意が必要です。
今回はOSのVista と同時にオフィスソフトのOffice 2007も同時に発売されています。
このOffice 2007はメニュー構造から変更されているので、使い勝手が大きく違います。これによって一時的にせよ生産性が低下することが考えられるのでこの点も気をつけておきましょう。
Office 2007では保存されるファイル形式も以前のOffice 2003とは異なるので、社内で共有する際には互換モードを利用するなどの注意も必要になってきます。
マイクロソフトでも、このあたりの互換性に関する情報は提供しています。
Microsoft Windows Vista: 互換性情報
http://www.microsoft.com/japan/windowsvista/compatible/
最後に、市販されないアプリケーション、いわゆる業務アプリケーションを利用している場合です。
これについては、開発元での確認が必要になりますが、ほとんどのケースでVista での動作確認はされていないでしょう。
こうなると、実際にはOSとしてはXPを選択するしかありません。
XPのサポート期間が5年間延長になったというのもこのあたり実態を配慮してのことでしょう。
手持ちのパソコンをアップグレードしようと考えているときには、次の記事が参考になるでしょう。
MS、PCの“Windows Vista対応度”を診断できるツールの日本語正式版を公開
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070130-00000016-imp-sci
アップグレードの際には、メモリの増強など追加投資が必要になることもあります。