Webサイトの制作やWebシステムの開発・構築を行っていると、ブラウザの利用状況が気になることがあります。
どのブラウザでアクセスしたときに正常動作するかを見極めるテストを行う際の基礎情報として知っておきたいというケースです。
大方の人がほとんど「インターネットエクスプローラ」ではないかと思うのではないでしょうか。
実際、調査結果などを見ても80%を超えるシェアだと報じられています。
ただこの80%という数字は感覚的にどうなのでしょうか?
5人に1人は違うブラウザを使っているということになるのですが、そこまでいるのかというのはちょっと微妙な気がします。
ワールドワイドで見ると、2006年8月度で次のようになっています。
- Internet Explorer 83.0%
- Firefox 11.8%
- Safari 3.2%
- Netscape 0.9%
- Opera 0.6%
- その他 0.4%
・参照元
Report
- Browser Share Trend (Market Share)
http://marketshare.hitslink.com/report.aspx?qprid=3
この数字から分かるようにFirefoxのシェアがかなり増えてきています。
日本国内の状況ですが、インプレスが発行する「インターネット白書」の2006年版によれば、
- ・Webブラウザ利用調査(複数回答)
- Internet Explorer 81.2%
- Firefox 8.9%
- Sleipnir 6.0%
- Netscape 5.3%
- Opera 4.2%
となっています。
ここでもFirefoxのシェアはそこそこあります。
どうも実感とは違うのですが。
これは個人的な見解ですが、IE以外のブラウザの利用者は併用しているケースがかなり多いのではないでしょうか。
なお、動作テストを目的とする場合には、単にブラウザの種類だけでなく、シェアや利用者の特徴に応じて重みづけをすることが必要です。
8割を超えるIEを使ったテストと、わずかに数%しかないブラウザでのテストに同じ手間をかけていたのでは効率は良くありません。
すべてに対して完璧にするということではなく、何らかの形でサポートできる仕組み(アナログ・オフラインでもよい)
を用意しておくことが大切です。