Windowsには、
「圧縮フォルダ」という機能があるのことを知っている人も多いでしょう。
この機能の実体は、「ZIP」という形式の圧縮ファイルです。
これは、だいぶ以前から海外(特にアメリカ)では利用されてきた形式です。
インターネット以前のCompuserveなどのパソコン通信でファイル交換をする際に、転送時間を短縮、
容量を小さくするために利用されていました。
当時は「WinZip」というシェアウェアのソフトは定番でした。
ところが、日本では別の形式の圧縮ファイル(圧縮方法)が広く流通していました。
NiftyやPC-VAN(今でもあるのかな?)といったパソコン通信が流行っていた時期に、
データ交換のスタンダードして使われていたのが、LZHという形式。
日本人が開発したLHA(LHarc)という方式・
ソフトの利用がかなりこの時期に広がっていったのです。
このため、今でも「Vector」や「窓の杜」といったダウンロードサイトでは、
多くのファイルがこのLZH形式で提供されています。
このファイルを使おうとすると、
Windows標準の圧縮フォルダの機能では展開はできずに結局別のソフト(ツール)
を使う必要がありました。
私自身面倒に思うことも多かったので、
圧縮フォルダみたいに使える物があれば便利だとは思っていたのです。
実は、あるのです。
その名も
「Microsoft 圧縮 (LZH 形式)
フォルダ」
米国を始めとする英語圏ではZIP形式がほとんどなので、日本独自の追加機能ということでこっそり?提供されています。
これは、マイクロソフトが正規版ソフトウェアの利用促進を狙って
実施している“Windows Genuine Advantage”
の特典の一つとして提供されています。
このためか、あまり大きくは宣伝されていないようで、私も提供されてすぐには気づきませんでした。
手に入れるためには、正規のWindowsかどうかを判定するツールの導入が必要です。
といっても、ほとんどの人には何ら問題があることではないのですが。
ダウンロードの入口はMicrosoft 圧縮 (LZH 形式) フォルダへ↓
http://www.microsoft.com/genuine/offers/default.aspx?displaylang=ja
※注意点
圧縮フォルダの機能を拡張するものですが、
実は圧縮はできないのです。展開のみの機能なのです。この点は標準の圧縮フォルダと違います。
LZH形式で圧縮したいときには、+Lhacaなど別のツールが必要です。
自分が使うときは、標準のzip圧縮フォルダのを利用して、他人から送られてきたときのために利用するという方法でも十分実用的です。
なお、展開されたファイルのタイムスタンプ(日付)が展開日時になってしまうという点が以前に指摘されていましたが、
この点はまだ残っているかも知れません。
この機能は、来年早々に発売されるWindows Vistaに搭載されているかどうかは不明です。
■参考
+Lhaca
「+Lhacaはファイルの圧縮・解凍がドラッグ&ドロップ操作で簡単に行えるソフトウェアです。」
http://park8.wakwak.com/~app/Lhaca/
コメント
お答えします(笑)。
Windows Vista RC1には同梱されていません。
実際の製品版になるとどうかは不明ですが、おそらく同梱されないのではないかと考えています。
投稿者: ウエスタン安藤 | 2006年12月11日 23:57
安藤さん
情報ありがとうございます!
zip以外の形式で圧縮されているファイルを取り扱う機会はどんどん減ってきているので、やはり標準にはならないのでしょうね。
投稿者: たく | 2006年12月12日 22:51