以前にホームページを制作した顧客からの問い合わせです。
「JWordやめようと思っているんですが、どうでしょうか...」
という内容でした。
JWordとは、ブラウザのアドレスバー(URLを入力・
表示するところ)にキーワードを入力すると、登録されているホームページを直接開くというものです。
ブラウザ標準の機能ではなく、プラグインをインストールして利用します。
※プリインストールされているケースや、他のソフトと同時にインストールされるケースはあるようです。
ややこしいアドレス(URL)を入力する代わりに、日本語のキーワードを入力すれば良いので便利なように思いますよね。
私もそう思っていた時期がありました。
でも、私の場合は実際にアドレスバーにキーワードを入力することなどほとんどありません。
そして、その後見聞きした情報では、すこぶる評判が悪いのです。
費用の割に思ったような成果があがらないというのです。
(この評判の悪い原因は、代理店の問題のようですが・・・)
今回、社内の担当者から相談を受けたので、ちょっと調べてみました。
キーワードは、地域名+サービス名称(一般名)です。
料金は年額40万円!
すぐに比較の対象として思いつくのがPPC、 キーワード広告です。
同じキーワードを「キーワードアドバイスツール」 「入札価格チェックツール」を利用しての比較してみました。
すると、
- オーバーチュア:28,000(年間掲載し続けた場合の予想コスト)
- JWord:400,000
と、大きな差がありました。
今回のキーワードの場合、地域名が入っていることで、検索回数自体が多くありません。このため、 予想クリック数自体も少なくなっていることが予想コストが低い理由です。
JWordについては利用実態がよく分かっていません。プラグインとして利用するという性格上、
インストールベースの把握が難しいという事情と、アドレスバーに入力するという操作上の特殊性がその理由としてあります。
(余談ですが、以前にインターネットで検索するときには、
アドレスバーにキーワードを入力するものだと勘違いして使い続けている人を見たことはあります)
このため実際にどの程度のアクセスがあるかがやってみないと分からないということがまだまだあるようです。
特に複合キーワードや今回のような地域名を含むキーワードの利用を考えている場合には、十分な調査が必要です。
この評価結果は、すぐに担当者に伝えて、顧客にも説明しました。
ちょっと高い勉強代といったところです。